変なおじさんについての日記3
1軒目→公園→アイス屋さんへ向かう。
恵比寿の猿田彦珈琲の隣りにあるジェラート屋さんへ入店。
店内を見回したが店内は数席しかなくこの時間にも関わらず満席だ。
一度外へ出てどうしようか、と相談する。
おじさん「猿田彦珈琲で食べちゃったりして」
すると隣の猿田彦珈琲の表でお姉さんがコーヒーの試飲を配っていた。
わたしは同年代くらいのお姉さんに尋ねてみた。
わたし「中でアイス食べても平気ですか?」
お姉さん「だいじょうぶ、、だと思います。。笑」
おじさん「コーヒーは頼まないかもしれないけど、あ、嘘です」
結局アイスを買って食べながら駅へ向かうことにした。
私達が猿田彦珈琲のお姉さんと話している間に少し列ができてしまっていた。
並んでいる間におじさんとアイスの種類を選んだ。
アイスは3種類選べるシステムだ。
わたし「ひとつは決まっているんです!抹茶」
おじさん「抹茶だけは食べれない、、」
わたし「茶道習ってるって言ってましたよね?笑」
そう、おじさんは茶道を習っているらしいのだ。
毎週土曜の11時から茶道のお稽古らしいのだが、
いつも金曜は呑んだくれてしまい大抵行けないそうだ。
おじさん「甘くすると抹茶食べれなくなっちゃう」
わたし「そうなんですか?でも抹茶がいいな。もう一つはチョコ!おじさん最後の一種類選んでください。」
牛乳味も食べてみたかったが最後の一つくらい選ばせてあげよう。
おじさん「りんご蜜がいい」
わたしが主導権を握る形で3種類の選択が終わり、アイスを注文した。
アイスを食べながら駅の方へ向かう。
わたし「美味しい♡買ってくれてありがとうございます!」
おじさん「ほんとだ、美味しいね。ここ今度から使おう」
わたし「使ってください♪うん、この牛乳味もおいしい」
おじさん「牛乳買ってないし」
わたし「間違えた、りんご蜜だ;色同じだし頭のなかで牛乳もいいなって思ってたから。」必死で弁解する。「おじさんといたら変なとこうつっちゃったじゃないですか!」
おじさん「天然じゃねーし」
おじさんはツッコミもできるのだ。
駅が目の前に見えたところで念押しをされる。
おじさん「帰っちゃうの?カラオケあるよ。BARも知ってる。」
カラオケなんて絶対行かない。既に22:30だ。
わたし「行かないですよ。おじさん結婚する気絶対ないですよねぇ」
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もしかしたら読者の男性陣は
この発言の意味が分からないかもしれないので補足を挟ませて頂く。
最初のデートで下心が見える発言をされると、
女の子は「あ、この人そういう目的なんだ。
彼女にする気があるならもっと順番踏んで大切にするはずだ」
と思ってしまうのだ。
だから本気の女の子には初回のデートで下心を見せないようにすることをおすすめする。
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するとおじさんは割りと厳しい姿勢で否定してきた。
おじさん「いや本当に結婚したいと思ってるよ!」
わたし「ほんとですか?」
おじさん「ほんとに!」
おじさんが初めて生気を見せた。
わたし「だとしたら言いたいことが山ほどある笑」
今日のデートはどう考えても彼女を作ろうと言う体制ではなかった。
もしかして気づいていないのか?
おじさん「なになに?教えてほしい。直せば彼女できるかな?」
わたし「できますよ。おじさん(様子が)面白いし!」
おじさん「ちょっと本当に教えてほしい。ちょっとだけカフェ行こう」
紅茶が飲みたかったわたしは承諾した。
正直に言うともうちょっとこのおじさんと話していたかった。
そしていろいろアドバイスできることがあるならしてあげたいと
なぜかおじさんに対して母性が生まれていた。
この間アイスはずっとわたしの手の中にあって
そろそろ手が凍りそうだった。
わたし「食べていいですよ」
そう言ってさりげなくおじさんにアイスを授けた。
駅前にタリーズがあったがそこへ行くには駅を少し通りすぎなければいけない。
おじさん「あそこもカフェといえばカフェだけど」
そこは紛れも無くカフェであったので
その改札前にあるカフェに入ることにした。
カフェに入る寸前おじさんは急に無言でアイスをわたしにあてがった。
なんだろう思いながらアイスを受け取ると
「ハッッッッッッッックシュン!!!!」
くしゃみだった。