リチャードブログ

思いの丈をつづります

よちよち歩きのおじさんについての日記

45歳男性独身。

趣味:ギャンブル・風俗

大柄でよちよち歩きをする。
首はない。
 
ふと見るとアイスを食べている。
 
シャツは脇の少し下あたりに穴が開いており、
背中は広範囲にわたって年季の入った黄色い染みが広がっている。
 
2016秋流行りのスモーキーブルーのカラーのズボンは
おそらく10年くらい履いた結果ブルーが色あせてしまったのだろう。
 
大きくでっぱったお腹はベルトが悲鳴を上げている。
 
頭頂部は禿げている。
 
数年前はできる営業マンだったが太りすぎた結果膝を故障し戦線離脱したそうだ。
高給取りながら社内の市役所的部署の課長として一切部屋から出ない部署で数年勤務した。
宝の持ち腐れとのことで外出しない営業へ今季から復帰したらしい。
 
しかしこのおじさん、これほど強烈な見た目ながら
みんなに愛されているのである。
 
高いコミュニケーション能力、
体系と違って無駄のない効率的な仕事裁き、
本質的なものの考え方。
 
ブラックコーヒーを常に抱えてよちよち歩くのが愛らしい。
 
このおじさんがまた部長(おじさんより年下)からお金を借りていた。
 
部長「なーにに使ってるの」
おじさん「いやぁちょっと使いすぎちゃって、、1万円だけ」
部長「ちゃんと計画的に使えよ」
おじさん「すいません;;ボーナスで返しますんで」
 
すごいものを見たと思った。
そして部長貸すんかい。
優しすぎるよ。
 
おじさんが人にお金を借りることは噂では聞いていた。
でも噂が周りに回って肥大化されているのはよくある話で
そういう類のものだと思っていた。
 
この目と耳で確認してしまったのですぐに同期へ報告した。
おじさんは有名人だからすこぶる盛り上がる。
 
昨日おじさんと初めて会話した。
おじさんは見た目が強烈だからすごい臭いを発するんじゃないかと思い
近づくことを恐れていた。
 
昨日は同じ部署の懇親会だったので
部長にお酌をしていたらおじさんが部長に話しかけに来たので
わたしのおじさんとの交流が始まった。
 
わたしの前のブログを見ていた人に忠告しておきたいが、
今回はおじさんとの恋愛が繰り広げられるわけではないので
期待しないでほしい。
 
おじさん「いやぁ~上期お疲れ様でした!」
部長「おじさんこそお疲れ。ごはんたべなよ、まぁ君が食べれるものはないと思うけどね」
 
バイキングの立食形式だったのでテーブルにはさまざまな種類のごはんが並んでいた。
サラダ、お寿司、ポテトチップス、白身魚のフライ、ローストビーフ、パスタ、、、
 
この中で食べられるご飯がないとはどういうことか?!
 
わたし「おじさんここにあるもの食べられないんですか?」
おじさん「うん、これは食べられないね」
わたし「じゃあおじさんは何がお好きなんですか?」
おじさん「和食」
 
大きなはっきりとした声で「和食」と発音された。
 
お寿司は和食に当たるのではないだろうか・・
白身魚のフライはどうだろうか。
気になって検索してみたが分類について明記している記事は2分以内に見つからなかったのでもういい。
 
おじさんはおそらく1週間くらいひげをそっていなくて
顔面の半分から下が黒い点々で、
わたしに話しかけられることが予想外だったのか目を見開いていて少し怖かったので
これ以上の追及は中止した。
 
そして和食しか食べられないならどうしてそんなに太ったんだ!
 
今度いたしかたない理由によりおじさんと会話する機会があれば
和食の定義について尋ねようと思う。