リチャードブログ

思いの丈をつづります

芥川賞を受賞したときの話

みなさんは芥川賞を受賞したときのインタビューにおいて

何とコメントするか検討はお済みだろうか。

 

私はもちろん準備済みである。

 

 

 

 

記者「リチャードさん、芥川賞を受賞したときの感想について教えてください。」

 

わたし「はい、長年の夢でしたので嬉しい気持ちでいっぱいでした。まさか自分が受賞できるなんて思っても見なかったので驚きもありました。」

 

記者「リチャードさんが小説を書こうと思ったきっかけを教えていただけますか。」

 

わたし「きっかけは中学2年生の頃でした。担任の先生が国語の先生だったのですが、綾子先生・・あっ失礼しました。担任の先生がご丁寧にも最後のクラスの時間に一人ひとり写真入りの思い出をまとめたファイルをくれたのです。そこに記載されていた一言メッセージが『リチャードさんの書いた文章が好きでした』でした。」

 

記者「その綾子先生・・あっ失礼しました。担任の先生の一言がきっかけになったのですね。先生は授業で提出する文章などをご覧になってそのような一言を添えられたのでしょうか。」

 

わたし「えー心当たりがあるのは、夏休みの読書感想文です。もちろん文章を書くことは昔から好きでしたので授業で提出する文章も評価してくださっていたのかもしれません。」

 

記者「それはどんな読書感想文だったのでしょうか。」

 

わたし「綿矢りささんが高校生ながら芥川賞を受賞した『蹴りたい背中』という小説を読んで書いた読書感想文でした。母がたまたま買ってきて家に置いてあったのですが、その本を読んで大変感銘を受け、想いのままに書いた読書感想文が確か県大会くらいまで進んで金賞を頂き、コピーしてクラスにも配布されました。」

 

記者「へぇそんなご経験がお有りだったのですね。芥川賞受賞作品がきっかけで芥川賞を受賞することになるとは運命的なものを感じますね。」

 

わたし「はい、本を書くきっかけをくださった綾子先生には大変感謝しています。この場を借りて感謝の言葉を伝えたいです。先生、ありがとうございました!」

 

 


蹴りたい背中 (河出文庫)