リチャードブログ

思いの丈をつづります

変なおじさんについての日記6

今日の待ち合わせは20:30@恵比寿

 

20:20くらいにおじさんから連絡が入る。

「15分くらい遅れちゃう>_<

 ほんとごめんなさい。

 アトレも閉まってる予感..>_<」

 

ちょいおこ。

15分は遅れすぎだ。

でもそこは余裕を見せて

「りょうかいです♪待ってます♪」

でもメール可愛い

 

少ししてLINEの通知が

「おじさんがスタンプを送信しました」

 

ごめんね的な泣いてるスタンプかな、と予想。

 

しかし予想に反して送られてきたのは下記のスタンプだ。

f:id:richaaad:20160226172741p:plain

 

上からだな。

 

 

昔のわたしなら激怒していただろう。

しかし今のわたしはこうだ。

1,このおじさんと同じスタンプを120円かけて購入する。

2,下記スタンプを投入。

(前からおじさんが使うこのスタンプにキュンキュンしていた。

 このスタンプが使える機会は非常に限られていると考えられる。

 この状況といいこのタイミング、奇跡に近いだろう。)

f:id:richaaad:20160226180142j:image

3,おじさん「同じの買ったの?!」

4,わたし「へへ♡」

完璧な未来予想図。

この予想図を完成させるためならば120円なんぞ惜しくない。

 

しかし現実は厳しかった。

1,2までは順調に進んだ。

しかし3,4は下記の通りとなった。

f:id:richaaad:20160226175751j:image

 

 

わたしの120円返してくれ。

いや、お金はいいんだがおじさんに響かなかったことが辛い。

あなたの会社は「ヒトノココロウゴカスシゴト、ナンデモアリ」ではないのか。

だんだん素性がバレ始めている。

 

http://imgcc.naver.jp/kaze/mission/USER/20140423/48/4586498/8/601x576xc559002ee2d595ad9d2e332f.jpg

 

 

 

おじさんとは結局9時前くらいに合流出来た。

おじさんの服装はなんと昨日と同じだった。

ただ、常に常備していると考えて良いと言っていたエメラルドブルーのダウンが

辛子色のコートへ変わっていた。

 

わたし「昨日と同じ服じゃないですか」

おじさん「似たようなのいっぱい持ってるからね」

わたし「じゃあ微妙に違うんですか?」

おじさん「一緒なんだけどね」

 

お店は恵比寿駅と目黒駅の間にあって徒歩10分位のところだった。

おじさんはその間飲食店を見つけると「ついたよ〜。ここここ!」「ここですか?」「嘘〜」というボケを5回位繰り返した。

 

到着したお店はさすが、という隠れ家的な和食だった。

#和食 #素材の味

f:id:richaaad:20160226162917j:plain

 

しかし、なんだか今日のおじさんは昨日ほど口達者ではなく元気がないようだ。

わたし「おじさん眠いんでしょ」

おじさん「よく言われるけど眠くないよぉ。解離性人格障害、多重人格なの」

怖い。

リアルそうで怖い。

怖かったからへぇ〜と言っておいたが本当かもしれない。

 

1時間半もお店にはいなかったが

おじさんはなぜ芸大に入ったか、(天から声が聞こえたらしい)

芸大は上野と茨城にキャンパスがあるが茨城派だったこと、

おじさんは将来家を建てる時設計をお願いしている建築家が2人いて

どっちに頼めばいいか迷っていること、(2つ家を建てれば良いと提案したらその考え方を大変褒めてくれた)

その二人のうち一人はもともと同期でその人が退社するときは涙したこと、

など話してくれた。

 

その同期は灘高校出身で東大で人生100点しかとったことのないメガネをかけた人物らしく、その同期のモノマネもしてくれたがとても面白かった。

おじさん天然でもあるが普通におもしろい。

 

おじさんは一方的に話すのみで特にわたしへ質問はしてこない。

ちょっと寂しさを感じる。

 

2軒目は目黒方面に行こうという話をしてお店を出た。

するとおじさんは「寒い寒い」と言いながら

寒くて両腕を組んでいるわたしの手に強引に忍び込んで手を繋いできた。

わたし「やだ〜きもいぃぃ」

と言って何度も交わしたが3回目くらいで繋いでしまった。

でもおじさんはバックを持っている側の手で攻めてきていたので

おじさん「あ〜間違えちゃったよ〜痛恨のミス」

といって手を離してバックを逆側にかけなおした。

その隙にわたしは逆サイドへ移動し、

突如バックを出現させることによりまた回避した。

 

少しの間おじさんは我慢していたが

やっぱり手を繋ぎたいらしく手を繋がれた。

もう諦めて手を繋いで歩いていた。

おじさんの手は細くそんなに不快じゃなかった。

 

今思えばそのおかげかおじさんはこのころ元気を取り戻してくる。

おじさん「小栗旬好き?」

わたし「芸能界で一番好きです」

おじさん「あそこ、小栗旬がフライデーされたラブホだよ」

いきなり紹介しないで「小栗旬好き?」というクッションを置く繊細さが好きだ。

わたし「最近いつラブホ行きました?」

おじさん「しばらく行ってないよ〜一人暮らししてると行かなくない?」

わたし「うん、でもわたし去年行きました!」

おじさん「聞きたくなかったわぁ〜」

嫉妬してくれてる、嬉しい♡と思ってしまった。

 

でもこのトークは女性に清廉性を求める男性に対して良くないとは分かっていた。

この歳で処女なわけないことは男性も知っているが、

独占欲が強い男性は女の子のこういう発言を聞いて冷めてしまう、

と恋愛本に書いてあった。

だから普通のデートではこんな話はしないが

おじさんには恋愛感情が全く無いことを示し、手に入れられない感を出すことで燃えがらせてやろう作戦を実行中のためあえて話してみた。

(実際恋愛感情は芽生えそうなのだが。後から考えたらこの作戦は絶対に間違っている。)

 

 

 

その頃一人の男性とすれ違い、突然おじさんが笑い出した。

おじさん「会社の同じ部署の先輩だ笑」

わたしは振り返ってその男性の後ろ姿を確認する。

おじさん「気使ってくれたのかな?」

わたし「おじさん目立つからね、気づかなかったことはないと思う」

おじさんは青色のスウェットにピンク色のインナーとストール、辛子色のモッズコートを着ているのだから通常すれ違えば100m先から認識可能だろう。

 

わたしはこの時2軒目に行く心づもりだったが、

飽き性な自分の性格を考慮しておじさんを小出しにちょっとずつ知っていきたいと考えた。

そしてそれを正直に話した。

おじさん「2軒目はココ右に曲がるとたくさんお店出てくるから」

わたし「ん〜今日は帰ることにします」

おじさん「え〜なんで」

わたし「おじさんの面白さちょっとずつ楽しみたい。」

おじさん「まだ全然出しきってないわ!噛めば噛むほど味が出るはまちゃんですよ」

おじさんははまちゃんなのだ。

だんだん素性がバレ始めている。

 

でもおじさんはしつこく誘わないで

駅の方へ向かって一緒に歩いてくれた。

 

駅の入口まで送ってくれて挨拶をする。

わたし「送ってくださってありがとうございました」

おじさん「いいよ、下まで送ってく」

わたし「ホントですか〜?」

おじさん「そのほんとですか?がなかったらいかなかったけどね」

面白い笑

わたしはおじさんともうちょっといたかったから嬉しかった。

 

東急の目黒駅は地下深く、エスカレーターが長かった。

わたしが下段にいておじさんが上段にいる。

おじさん「有言実行できなかったわ〜」

わたし「キス?本気だったんですか?」

おじさん「はまちゃんいつだって本気だよ〜」

 

するとおじさんは本当にキスしようとしてきた。

わたし「きもいぃぃ」

さすがにキスは本当に無理だったのでちょっと強めに言った。

おじさん「割りと傷つくんやで」

 

エスカレーターを降り切るとそこから改札まで少し空間があった。

そこで頭を撫でられて頭を抱えられたりした。

おじさん「ごめんね、髪ぐちゃぐちゃになっちゃった」

わたし「うん、大丈夫」

 

 

全然嫌じゃなかった。

むしろきゅんとした。

おじさんは装いがホームレスなので顔面、特に頭頂部をみるととても冷静になれるのだが

言葉や動作だけ見てると好きになってしまう。

 

おじさんはこの推定15歳という年齢差を感じさせないのだ。

今までおじさんと遊んだことはなく

推定40歳はもちろん最高齢なのだが、

おじさんの良さって大人でわがままが言えて話を聞いてくれて包容力があって・・

そういう点でおじさんは魅力的なのではないか。

 

でもこのおじさんは違う。

同年代の男の子が女の子を口説くように接してくる。

この年齢差をハンデと思うネガティブ発言は今まで一度も聞いたことがない。

 

だからわたしも年上だから落ち着いて好き、

などという気持ちではなく、

一緒にいると普通に楽しくて面白くて好きなのだ。

 

なんか悔しい。

わたしの負け。

普通にこのおじさんモテると思う。

 

このおじさんを幸せにすることが今年の目標だけど

わたしが幸せにしていいですか?

でもおじさんはわたしと付きあおうなんて毛頭思っていないだろうから悔しい。

 

これからどうやってこのおじさんをわたしに惚れさせるか。

知恵を貸してください(ひ・ω・ま)

 

[http://:title]